ゼロ金利はバブルの始まり?
金(ゴールド)は金利を生みませんので、ゼロ金利は居心地のいい環境といえるのですが、通貨にとっては不健康な環境といえます。
つまり、通貨が健康であれば、正常な金利がつくはずですから、ゼロ金利というのは、通貨が病んでいる状態ということができます。
ゼロ金利を継続しなければならない経済環境というは、中央銀行が嫌うデフレ状態のときであり、そのデフレを脱しようとして、ゼロ金利に加えて量的緩和策を導入して、資金を市場にジャブジャブ供給することなります。
しかしながら、資金が市場にジャブジャブある状態ですと、その政策は次のバブルを引き起こす要因となりやすいのです。
日本の資金ジャブジャブ政策について
これは実は、過去に何度も繰り返し起こっていることで、日本でもドル安を目標にした協調介入を共同声明に盛り込んだ1985年のプラザ合意を出発点としてバブルが形成されていきました。
これにより円が2倍に切りあがるような急激な円高が進行したわけですが、円高による打撃を受けた輸出業界を救済する目的で、金融緩和策が採られました。
そのため過度の金余りが発生し、マネーが不動産投資や株式投資に向かい、不動産や株価は過去最高値を付けてバブルが弾けたのです。
ちなみに、今回の余った資金の一部は金市場に向かう可能性が高いといわれています。
そして、金市場と比較して金融市場ははるかに強大ですから、1〜2%のシフトが起こるだけで大相場になることが予想されます。
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