株式と金(ゴールド)の価格は相反するの?
株式と金(ゴールド)の価格を比較しますと、日本の株は、バブル崩壊後の12年以上にわたる下落を経て、2003年に反転、2007年には18,300円の高値をつけています。
しかしながら、サブプライム問題による世界的な金融危機の影響を受け、2008年秋からは暴落といっても過言ではない状況に陥りました。
アメリカの株は、2000年春にかけてのインターネット関連企業の急速な株価上昇、いわゆるITバブルが崩壊して以降、およそ3年間の株価下落を経て、日本株と同様、2003年から上昇に転じています。
その原動力となったのは、低金利による積極的な住宅投資、すなわち住宅バブルでした。ただし、その裏でサブプライム問題が進んでいたのです。
金(ゴールド)と株の値動きは違う?
株式と金(ゴールド)の値動きを比較しますと、異なる動きをしていることがわかります。
株価の下落というのは、その株を発行している会社の経営が思わしくないときに起こりますが、その最悪の事態は破綻です。このことは債権でも同様です。
というのは、国が発行する国債や、会社が発行する社債は、それぞれ信用度に応じて金利が決まるわけですが、発行した国や企業の信頼度が金利ほどには高くないと判断されると、価格は下落するからです。
つまり、世界中の国や企業の信用度が低下していく状況においては、株や債券に向っていた資金は、現金に換えるか、金(ゴールド)などの実質的に価値のある商品に流れるということになるのです。
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