日本は輸入頼みの国?
日本は、原油の99.6%(2007年)を輸入に頼っていますが、原油は国内ではほとんど採れませんから、いくら高くても輸入せざるをえません。
また、輸入に依存しているのは原油だけではありません。かつては「産業のコメ」とまで呼ばれた鉄鋼ですが、その原料である鉄鉱石は、ほぼ100%が輸入です。
さらに、日本の強みであるハイテク機器には「レアメタル」と呼ばれる金属類が不可欠なのですが、これもほぼ全量を輸入に依存しています。
消費者がガソリンや灯油の価格が高騰すると困るように、企業も原材料価格が高騰すると利益を圧迫されます。それにより、従業員の給料もますます厳しさを増すことになるのです。
つまり、原材料を輸入に頼る日本では、高騰した分はそのまま支払わざるをえませんから、国内の富は減少する、すなわち、富が資源国にシフトしているといえるのです。
食料はどうなのですか?
食料も同じであり、日本の食料自給率は、2007年度で40%(カロリーベース)ほどとなっています。
ちなみに、豆類は93%、小麦は86%が輸入によってまかなわれています。 |