アメリカ同時多発テロ事件で米ドルの信用はどうなったのですか?
アメリカ同時多発テロ事件は、衝撃的な映像も記憶に新しいところですが、ブッシュ大統領(当時)は、「これは戦争だ」と宣言しました。
戦争といえば、「有事のドル」と言われますが、このときドルは上昇するどころか下落しました。その代わりに、20年もの間値下がりが続いていた金(ゴールド)価格の上昇が始まったのです。
アメリカ同時多発テロ事件の特徴は?
同時多発テロ事件の特徴としては、次の2つがあります。
■資本主義の総本山であるアメリカの本土が史上初めて大規模な攻撃を受けたこと。
■金融の中心地であるマンハッタンが狙われたこと。
アメリカは世界の消費の中心地でありましたから、このような事件が起きると、消費は当然のことながらしぼんでしまいます。
「有事のドル」から「有事の金」へ
アメリカから遠い国で起きた戦争でしたら、資産をドルに替えて防衛することが有効です。
しかしながら、そのドルを発行している国が攻撃されてしまったことで、改めて「有事の金」が認識されることになったのです。
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