長期で見た金(ゴールド)の価格は?
さらに長い目で見てみますと、旧ソ連のアフガニスタン侵攻などがあった1980年1月21日に1トロイオンス=875ドルという大きなピークをつけたあと、2000年まで下落し続けました。
なお、この間は、世界的な基軸通貨である米ドルが脚光を浴びていた時代でもありました。
しかしながら、21世紀になって間もない2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件が勃発します。
アメリカ同時多発テロ事件が金(ゴールド)価格上昇のきっかけ?
金(ゴールド)価格の上昇は、今から振り返ると、この時を発端にしているのかもしれません。
1990年代は、日本経済はバブル崩壊後の長い不況とデフレで苦しんでいましたが、その一方で、アメリカ経済は、IT革命や金融の強さを背景とした絶好調の時代でした。
それゆえ、この頃は、アメリカの通貨であるドルを保有しておくことが、最も安全な手段として考えられていたのです。
そこに同時多発テロ事件が起こったわけで、アメリカ本土が攻撃を受けた衝撃は非常に大きく、マネーはドルから金(ゴールド)へのシフトを始めたのです。
なお、景気を浮揚させるためにアメリカが起こしたのが、金利低下による住宅バブルでした。 |