金価格が受ける為替の影響は?
国内金価格(円建て)は、国際金価格(ドル建て)と現時点の為替レートをもとに決定します。ここで注意しなければならないのは、国際金価格よりも為替レートの変動が及ぼす影響のほうがはるかに大きいということです。
なので、もしドル円相場といった為替市場への注意を怠ってしまうと、絶好の売買のタイミングを逃してしまうことになりかねません。
ちなみに、2009年3月時点において、国際金価格は市場最高値をあっさりと更新しているわけですが、国内金価格も上昇トレンドをたどっているものの、実際には第2次オイルショックの直後である1980年代につけた最高値の半値以下にとどまっています。
これは、当時のドル/円レートは250円前後で、現在の2.5倍の円安水準ですから、物価の違いもあるので単純比較はできませんが、為替の影響がいかに大きいのかということはわかります。
為替リスクを排除した金(ゴールド)投資とは?
上記のような為替の影響を排除した金投資をしたいということであれば、日本に居ながらにしてドル建ての投資も可能です。
具体的には、楽天証券ではドル建ての金価格連動型ETF(SPDR Gold Shares)を取り扱っていますし、一部の証券会社などが取り扱っているCFDという証拠金取引でも、ドル建ての投資を実践できるからです。
ちなみに、このような新たな選択肢が広がっているのは、金投資の必要性が高まっていることの表れでもあります。
なお、保守的な金保有の目安としては全資産の10%程度といわれています。 |