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金融不安と有事の金買い

有事の金買いとは?

すでに国内金価格は1990年代の2倍超に達していますが、それでも依然として先高感のほうが強いといえます。

それを誘っているのは、サブプライムショックに端を発し、リーマンショックで大幅に増幅した世界的な金融不安と経済危機です。

つまり、いわゆる「有事の金買い」という動きが世界的に活発化しているということです。当然のことながら日本もその例外ではなく、金が脚光を浴びることとなっています。

考えてみれば、証券化商品(ペーパーアセット)が紙切れ同然と化し、世界的な大手金融機関さえ破綻することがあり得るということを知り、世界中が信用リスクに懲りているときですから、実物資産の金が取り沙汰されるのは、ごく自然な成り行きなのかもしれません。

なぜいま金が注目されているのですか?

いま日本で金が注目を集めているのは、次のような理由によります。

■資産防衛からも金への分散投資が必要である。
■金は燃えない資産で安全である。
■金はインフレにも強い。
■実物資産で信用リスクのない金が無価値になることはない。
■世界中のどこであってもお金に換えることができる。


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