中国・インドの宝飾品需要は復活するの?
金融・経済危機の行方が気になるところですが、特に、復調気配の見える中国やインドの景気動向が金需要を大きく左右しますので注目したいところです。
2008年後半から2009年にかけて、景気が悪化したことからインドでの宝飾品需要がピタリと止まりました。
中国やインドの景気回復が本格化すれば、間違いなく宝飾品需要は復活すると思われます。
両国ともに富裕層(ニューリッチ)が誕生しつつあるとともに、中国の政府系ファンドが金取得に動いているという情報もあります。
政府系ファンドは長期保有が前提ですから、ことらも金価格の上昇要因となります。
金ETFが売られると?
金ETFという有価証券を保有している年金基金も、いつかは利益を確定させるために売りに走ることは間違いありません。
「売り」は供給が増えることですから、金価格は下落します。
そのときは金ETF市場だけでなく、金現物・先物市場にも大きなインパクトになると思われます。
今後の金価格の見通しは?
金価格が上昇し、1000ドルを超える、あるいは1000ドルに近い水準となれば、年金基金や投資ファンド、その他の機関投資家の利益確定売りにより、金価格は下落しますが、中国やインドの景気拡幅が意外に早ければ、金価格は1000ドルを超えて、さらに上昇すると予測することができます。 |