銀市場と投機マネー
一般に貴金属市場というのは、株式市場や債券市場に比べて大きくありませんから、投機マネーに狙われやすいといえます。
つまり、株式市場ほど多額の資金をつぎこむことなく、相場を左右することが可能であるということです。
銀市場も例外ではありませんので、投資マネーが流入すると、価格は乱高下します。
乱高下すると、短期売買で利益を得やすくなりますので、ますます投資マネーが流入することとなり、さらに変動が激しくなるという循環になっていきます。
銀価格に影響を与える要因は?
銀価格に影響を与える要因としては、次のようなことが考えられます。
■短期的には、金融・経済危機の影響によって、宝飾品、銀貨需要は横ばいである。
■中長期的には、景気が回復し、宝飾品、銀貨需要は増加すると考えられる。
■中長期的には、銀ETFなどの伸長によって、投資需要が増加すると考えれる。
■中長期的には、銀ETFが銀価格の下支え要因となる。ただし、長期保有が前提とはいえ、いつかは利益を確定させるために手放すので、そのときには価格の下落要因となる。
■ヘッジファンドの利益確定売りがあるときには、銀価格は下落する。
■チリ、中国、オーストラリア、メキシコなど産銀国の状況を見ますと、増産意欲が継続していることから、今後も産銀量はコンスタントに増加していくものと考えられます。 |