銀ETFの仕組みは?
銀ETFの組成にあたっては、認定参加者が銀の現物バスケットを拠出し、そのかわりに発行体から受益証券を受け取ります。その受益証券が、銀ETFとして一般の投資家に販売されます。
認定参加者は、組成後も流動性の確保、基準価額と市場価格の乖離を調整して連動率を維持します。
純資産残高の動きが激しい投資信託には要注意
通常の追加型投資信託というのは、購入や解約が自由ですから、その投資信託の運用資産の全部を、投資対象となる商品や株式、債券などに回しているわけではありません。
これは、解約に備えて、一定の現金を保有したり、一部を換金性の高い商品で運用したりしているからです。
純資産残高の動きが激しい投資信託は、解約のために常に多額の現金を用意していなければならないわけで、これにより当然、連動率は低くなります。
純資産残高が少ない投資信託は?
一方で、純資産残高が少ない投資信託にも注意しなければなりません。というのは、資産残高が少なくなりますと、インデックスを構成する全銘柄を組み込めず、肝心の分散投資ができなくなるからです。
なので、ベストの分散投資ができない場合には、やはり連動率は低下しやすいといえます。
なお、ETFの場合は、一般の投資家は受益証券を売買するのみなので、ETFのファンドに一般の投資家のお金が入っているわけではありません。
よって、投資家の解約に備えて現金を保有する必要もなく、投資家から見れば、途中償還のおそれもないといえます。
銀ETFの管理報酬は?
銀ETFの管理報酬は0.49%なので、他の貴金属商品ETFと比較するとやや高いといえるかもしれません。
なお、管理報酬とは別に、取引を行う際には、証券会社に販売手数料(委託手数料)を支払う必要があります。 |