外貨投資をはじめよう!



中央銀行による無制限のドル供給とは?

ドル供給の上限を撤廃したとは?

2008年9月、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻や米保険最大手AIGの政府管理などによって、米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機は、その深刻さが浮き彫りになりました。

このため、同年10月に開かれたG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)では、このような未曾有の金融危機を克服するために、次のような行動計画がまとめられました。

⇒ 「金融市場の目詰まり解消、流動性と資金調達ルートの確保ができるよう必要な手段を講じる」

このG7を受けて、日銀やFRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)など主要5中央銀行では、協調してドル供給の上限を撤廃し、事実上無制限にしたのです。

中央銀行による無制限のドル供給とは?

中央銀行による無制限のドル供給というのは、金融機関が資金をやり取りする短期金融市場を通じて、金融機関が差し出す国債をはじめとする担保の範囲内であれば、必要なだけドルを貸し出すというものです。

このようなことを行う狙いは、経営が苦しくなった金融機関は、市場でドル資金を調達しにくくなっていますので、中央銀行がドルを貸し出して資金繰りの不安を和らげ、借り手となる各国の企業や家計にも資金が行き渡るようにすることにあります。

無制限のドル供給によってドルの価値はどうなったのですか?

米マネタリーベース※と金の地上在庫を比較したグラフを見ますと、金の在庫が非常に安定して推移しているのに対して、ドル供給の伸びが顕著であることが一目瞭然にわかります。

もちろん、貨幣は無限であり、金は有限であるといっても、実際にドルが無制限に刷られることはありません。

しかしながら、この劇的な供給量の伸びを見ますと、将来的にドルの価値が下がるということがわかります。

このようなことからも、資産のポートフォリオの一部に金を持つことが重要であるということがわかります。

※マネタリーベースというのは、中央銀行が金融機関に供給するお金の残高、つまり貨幣の在庫のようなものです。


今後の金価格の上昇とその要因は?
金価格は業者によって違う?
現物の金の投資方法とは?
金地金・金貨・純金積立のまとめ
金地金の保証書は刻印?

中央銀行による無制限のドル供給とは?
金はいくらくらいで買えるの?
金地金と金貨の違いは?
金地金のブランドと保証
金地金の種類と価格表示


Copyright (C) 2011 外貨投資をはじめようV「金(ゴールド)編」 All Rights Reserved