外貨建金融商品はどのように選択したらよいのでしょうか?
今回は、外貨建金融商品の選択の仕方についてです。
さて、金融商品はどのような基準で選んだらよいのでしょうか?
もちろん、資産を増やしたいとか保険のためとかいろいろな目的によって、選ぶ基準というのも異なるものだとは思いますので、ここでは一般的な基準をご紹介したいと思います。
一般的に金融商品の選択にあたっては、収益性、安全性、流動性をポイントにおくとよいといわれています。
では、それぞれのポイントとはどのようなものなのでしょうか?
まず、収益性というのは、金融商品を運用して元本に対してどれだけの収益が得られるかということです。より具体的には、取引コスト等を差し引いた実質利回りの高さのことです。
収益性というのは年利率で判断するわけですが、その際には単に表面利率を見ればよいというものではなく、単利運用なのか、または複利運用なのかなども考慮して比較することが重要になってきます。
次に安全性ですが、これは元本が保証されているのか、利回りは確実なのかといったようなことです。
日本では割と安全性を重視した資産運用が好まれる傾向にありますので、重要度も高いでしょう。
とはいえ、安全性が高いということはそれだけ収益面では期待が薄くなるわけですから、この安全性と収益性の二律背反の関係はよく頭に入れておく必要があります。
ちなみに以前は、預貯金は安全性という面ではとても優れた金融商品でしたが、2004年4月にペイオフが解禁されてからは、1金融機関につき1人当たり1,000万円とその利息までしか保証されなくなりましたので、今後は安全性と収益性との両面から再検討が必要になるかもしれません。
最後に流動性ですが、これは換金性のことです。要は、いつでも簡単に現金に換金できるのかどうかということです。
資産運用は文字通り資産(お金)を増やすことですが、それを使いたい時に使えないようでは本末店転倒です。
なので、万が一のときに中途で換金できるのかどうかや、運用期間が長すぎないかについても検討してみましょう。
中途で換金できたり、満期までの期間が短い商品は、流動性が高い商品ということができます。
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