相場の大きな流れは変わらない
為替レートは、毎日、毎分の価格はめまぐるしく上下に動きますが、その中でも大きな流れというものは、それほど頻繁に変わるわけではありません。
これは、目先下落したとしても、全体の流れとしては上昇していたり、あるいはその反対であったりというのが、為替相場だけでなく相場変動の常識となっているからです。
一目でわかる移動平均線
移動平均というのは、一定期間の価格を平均するものですから、細かい動きを消して、大きな流れをチャートに描き出すことができます。
つまり、移動平均線には、現在の相場の大きな流れを、一目でわかるようにするという効果があるのです。
売買の判断材料にもなる移動平均線
さらに、移動平均線は、実際に「買う」「売る」という投資判断の材料も提供してくれます。
例えば、上昇傾向が続いているときに、たまたま下落した日があったとしても、移動平均線で見て上昇トレンドがしっかりしている場合には、その下落はすぐに解消され、すぐに上昇に戻る(反発する)ケースというのはよくあります。
つまり、このようなケースでは、たまたま下落したところで「買い」を行えば、やがて移動平均線よりも上に反発する可能性が高いわけです。
当然のことながら、こうしたケースはいつも100%上手くいくわけではありませんが、単純な方法でありながら、昔から利用されていることから考えても、この手法は有効であるといえるでしょう。 |