ストップを入れないのはまずい?
一般的に投資家というのは、損失を確定することに抵抗を感じます。なので、ズルズルと損切りを遅らせ、損失を拡大させる傾向にあります。
一度決めたルールを守るということであれば、109円で損切りすべきなのですが、感情的には、108円くらいまでは下落するかもしれないが、その後は反転し、買値の111円まで戻ってくるのではないか…、と甘い期待を抱いてしまうのです。
そのため、損切りのレートを下げ、含み損を拡大させてしまうのです。こうした投資家は後を絶ちません。
冷静に考えれば、108円で反転すると予測するのであれば、一度109円で損切りをして、108円になってから再度買いポジションを保有する方が合理的です。
その場合には、1円利益が増えるからです。
しかしながら、不利な状況で冷静な判断ができないのが投資家の感情でもあります。
ですから、ポジションを持ったときに、逆指値の損切りの決済注文を入れたら、そのレートは絶対に変更させないと決めておくことです。
また、成り行き注文で損切りを行う場合には、特にそういった感情をうまくコントロールする必要があります。 |