損切りとスワップ金利
金額による損切り注文の判断は、スワップ金利も考慮すべきです。
FXの場合、日々スワップ金利の受け渡しが行われますが、それは決算時に合算されます。
仮に、ドル円で1万通貨の買いポジションを保有していた場合に、スワップ金利が毎日100円ほど受け取れるとします。
反対に1万ドルの売りポジションを保有していた場合には、スワップ金利は支払うことになります。
一般的には、スワップ金利は、通貨ペアの状況によっても異なりますが、受取額よりも支払額のほうが大きくなります。
つまり、1ドル=110円で1万通貨の買いポジションを1ドル=105円で損切りしたときの損益を出す場合には、正確には保有期間を考慮しなくてはならないということです。
例えば、10日保有した後損切りした場合は、スワップ金利収入が2,000円(100円×10日)あるので、損益は−10万円+2,000円=−98,000円となります。
これがもし1万通貨の売りポジションの損切りで、差益損益が同じく10万円のマイナスの場合には、仮に毎日100円のスワップ金利を支払うとして同様の日数で計算すると、−10万円−2,000円=−102,000となります。
スワップ金利は、保有期間が長くなればなるほど、どちらのポジションであれバカにならない金額になってきます。
ということで、損益に与える影響は為替変動のほうが大きいですが、スワップ金利も状況によっては、損失管理に影響を与えるのだということを覚えておいてください。
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